印刷博物館ブログ – いんぱく通信

沼津兵学校と沼津版

2010年03月08日(月) by ノーサイド

先日沼津に行ってきました。

沼津市明治史料館で開催中の「沼津兵学校のすべて」展を見に行ったのです。

 

沼津兵学校は、明治維新で江戸を追われた徳川家(旧将軍家)が静岡藩と

なって、沼津に開設した陸軍士官学校です。

1869年1月に開校して約3年半で廃校となってしまいますが、そこから多くの

優れた人物が世に出て、日本の近代化に貢献しました。

 

展覧会で特に私が注目したのは、「沼津版」です。

「沼津版」とは、沼津兵学校の教科書として刊行された印刷物で、英語や

フランス語、洋算、漢学など多岐にわたりました。

 

この中の一つに『経済説略』があります。

『経済説略』とは、渡部温がイギリスの経済学のテキストから翻刻・出版を

したものです。ほんの一部ですが、アダム・スミスの学説を初めて日本で

原文で紹介したと言われています。

 

現在、印刷博物館で開催中のコレクション展「ビジネス文明開化」でも

『経済説略』を展示しています。

実はこの本、題箋(だいせん)がついた和綴じの本なのに…、組版が…。

「ビジネス文明開化」展でお確かめください!

20100220numazu

沼津市明治史料館

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