先日沼津に行ってきました。
沼津市明治史料館で開催中の「沼津兵学校のすべて」展を見に行ったのです。
沼津兵学校は、明治維新で江戸を追われた徳川家(旧将軍家)が静岡藩と
なって、沼津に開設した陸軍士官学校です。
1869年1月に開校して約3年半で廃校となってしまいますが、そこから多くの
優れた人物が世に出て、日本の近代化に貢献しました。
展覧会で特に私が注目したのは、「沼津版」です。
「沼津版」とは、沼津兵学校の教科書として刊行された印刷物で、英語や
フランス語、洋算、漢学など多岐にわたりました。
この中の一つに『経済説略』があります。
『経済説略』とは、渡部温がイギリスの経済学のテキストから翻刻・出版を
したものです。ほんの一部ですが、アダム・スミスの学説を初めて日本で
原文で紹介したと言われています。
現在、印刷博物館で開催中のコレクション展「ビジネス文明開化」でも
『経済説略』を展示しています。
実はこの本、題箋(だいせん)がついた和綴じの本なのに…、組版が…。
「ビジネス文明開化」展でお確かめください!

沼津市明治史料館


