印刷博物館ブログ – いんぱく通信


5/14(日)フォントかるた大会@印刷博物館が開催されました。

どんな感じだったかは下記のツイートをまとめたものをご覧ください。
https://twitter.com/i/moments/863662638323990529

さて今回は4箱の「フォントかるた」を使いました。
複数の「フォントかるた」を使ったときに困ることのトップが、別の組にはいるべきカードが他の組に混ざってしまうことでしょう。
なにせ、書いてあるのは同じ文章のみですから、取り札を見ていっても混じっているのがどれなのか、なかなかわかりません。

おそらく、同梱されている書体一覧に付け合せて48枚並べるしかないでしょう。

その手間をふせぐのがこの一工夫です。
使う前に、一組48枚を重ねたままカード側面に線をひいてしまいましょう。
そして、別の組はちがう位置に線をひくようにしていきます。
今回は、さらにわかりやすいように色も替えてみました。

こうすると、もしカードが別の組に紛れ込んでしまった場合、
違う組であることを自己主張してくれます。

ピンク、赤、黄色(ちょっと見えにくい…)が混ざってる

同様の工夫が実は製本工程でも行われています。
本や雑誌はページ一枚一枚を重ねていくのではなく、大きな紙に数ページずつ印刷され折りたたまれた一組・ページの束を重ねていきます。
(このあたりのことは夏休み体験教室:製本体験「マイノートをつくろう」で実際に体験していただけます♪)

「マイノートをつくろう」って何をするの?1

「マイノートをつくろう」って何をするの?2

「マイノートをつくろう」って何をするの?3

 

この束の重ねる順番を間違えたり、入れ忘れると乱丁・落丁といった製本事故になります。
この事故をふせぐために、折りたたまれたページの背にマークがついていて、順番どおりきちんと重なっていればこのマークもきれいに並ぶはずなので、もし間違いがあった場合一目で気付くようになっています。

このマークを背丁や背標といいます。
なかなか目にする機会はないかもしれませんが、皆さんにみていただくことができるよい見本が印刷博物館にあります。

2011年開催「空海からのおくりもの」展の図録です。
この書籍をみていただくと、いわゆる背表紙がないので背丁・背標を見ることができます。

こんなふうに黒いブロックが階段状に並んでいるのが見て取れます。

ちなみに「空海からのおくりもの」図録は、この個性的な製本デザインを評価され、
・第46回造本装幀コンクール「出版文化国際交流会賞」
・2012年経済産業大臣賞
を受賞しています。

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