印刷博物館ブログ – いんぱく通信

練馬区立貫井図書館 出張ワークショップ

2014年02月05日(水) by onsen

先週末2月1日(土)、東京都練馬区の貫井図書館にて出張ワークショップを開催しました。

第1部:当館学芸員による講演会「江戸時代の印刷・出版文化」、第2部:活版印刷体験「欧文活字で栞をつくろう」を行いました。

まずは講演会です。24名の方が参加されました。

江戸時代の出版事業の成り立ちと発展を、当館の資料画像とともにご紹介しました(その多くは、当館常設展にてご覧いただけます)。

メモをとりながら熱心に耳を傾ける方、質疑応答で積極的に質問される方が多く、参加者の興味の深さを感じました。

また、貫井図書館さんから、会場に「江戸と印刷」をキーワードにした関連図書をご用意いただきました。図書だけでなく、デジタルデバイスによって江戸時代の貴重な書物の閲覧もできるようです。こちらも熱心にご覧になる方が多くいらっしゃいました。

 

続いて、活版印刷体験。第1部の内容とは対照的に、こちらは西洋の印刷体験です。欧文活字でことわざを組み、栞に印刷しました。16名の方が参加されました。

Martin Roman 24ptの活字をご用意しました。

原稿に従い、1文字ずつ活字を拾います。

組みあがった版を、英国製のアダナ印刷機にとりつけて印刷します。

文字が黒々と美しく印刷された栞に、みなさん満足されていました。

また、今回は体験だけでなく、活版印刷の基礎を映像でご覧になっていただきました。

活版印刷に長年携わった職人さんたちの仕事の雰囲気が伝わってきます。印刷工房では、今でもそんな職人さんたちの様子を垣間見ることができます。これを機に、参加者のみなさまに当館へ足を運んでいただければ幸いです。

次回は2月23日(日)、北九州で出張ワークショップを開催予定です。お楽しみに!


2月4日(火)から14日(金)まで、印刷工房にてバレンタインカードの印刷体験を行います。チョコレートに活版印刷のカードを添えて、想いを伝えてみませんか?

カードのデザインは4種類。男性でもお使いいただけるシンプルなものから、チョコレートの香料インキを使ったギミックのあるカードまで、用途にあわせてお選びいただけます。

毎週火曜・水曜13:30-/15:30- 「知る」コース時間内及び木曜から日曜・祝日の15:00- 「つくる」コース時間内に開催します。

また、1階ミュージアムショップでも無料配布していますので、みなさまぜひご利用ください!

コレクション探訪 展示入れ替え

2014年01月30日(木) by arch

総合展入口にある「コレクション探訪」のコーナーを
1月28日(火)入れ替えました。

印刷博物館ニュース51号の表紙で取り上げた
ヨハネス・ケプラー著『宇宙の神秘』(第2版)の付図を
展示しています。

4月6日(日)まで展示されています。
ぜひご覧ください。


現在、開催中の「世界のブックデザイン2012-13」。
入口近くのテーブルに一際目を引く赤い本があります。

昨年開催された「世界で最も美しい本コンクール2013」にて
銀賞を受賞した『魯迅の言葉』です。

今回は、この本のデザインを担当された原研哉さんと
平凡社の下中美都さんをお招きし、お話をお伺いしました。

一言で形容できないような深い赤を表現するにあたっての工夫や、
小口の処理、複数冊が固まって一つの塊に見えるようになど、
本自体をどのように仕立てるか、
その意図を詳しくお伺いすることができました。

『魯迅の言葉』は、現在開催中の「世界のブックデザイン2012-13」にて
ご覧いただけます。

会期も残り約一ヶ月となりました。
みなさまのお越しをお待ちしております。


現在、P&Pギャラリーにて開催中の「世界のブックデザイン2012-13」。
連日、多くのお客さまにご来場いただいております。

昨日は、造本装幀コンクール受賞者の方々をお招きし、
トークショーを開催しました。

展示中の受賞作

向かって右手から
『われた魯山人』のデザイナー、MOMENTの渡部智宏 氏と平綿久晃 氏、
『アルケメトリア 考古遺物と美術工芸品を科学の眼で透かし見る』
 のデザインを担当した中野豪雄 氏、
『浮遊的前衛』の著者 東京大学総合研究博物館 館長 西野嘉章 氏

本という同一のモノを生み出すにあたっても、
それぞれのアプローチや考え方、制作期間や条件もまったく異なり、
結果、互いの特徴が浮き彫りになるお話になったように思います。

各受賞作については展示および、
ミュージアムショップ(『われた魯山人』と『浮遊的前衛』)にて
販売もしていますので、ぜひご覧ください!

さぬきこどもの国 出張ワークショップ

2014年01月17日(金) by onsen

先週末1月12日(日)、香川県の高松空港に隣接する児童館「さぬきこどもの国」にて、出張ワークショップを開催しました。41名の親子が参加されました。

活版印刷機をつかった「カラフルなポストカードをつくろう」、B5サイズ64ページのノートを製本する「マイノートをつくろう」の2つのプログラムを行いました。

活版印刷体験では、さぬきこどもの国イメージキャラクターの絵柄と、活字を一緒に組みつけて印刷しました。使うインキの色は、紅、黄、青。この3色を重ねるだけでカラー印刷ができることに、子どもたちから驚きの声があがりました。

英国製アダナ印刷機で、活字をつかったカラー印刷体験。

印刷物を拡大すると、赤・黄・青の点の重なりが見えます。

小さなルビ活字も見てもらいました。どんな文字か読めるかな?

また、製本体験では、B1サイズの大きな紙2枚を折りたたんで中綴じのノートをつくりました。

大きな紙を4回折りたためば、ノートの中身ができます。

次に表紙をつけます。どんな表紙にしようかな?

背をホチキスで綴じ、天地・小口を断裁すれば、ノートの完成!

子どもから大人まで一緒になって、熱心に作業されていました。この体験を通して、印刷や本のしくみに興味を持っていただけたら幸いです。

2014

2014年01月04日(土) by arch

あけましておめでとうございます。
印刷博物館は、本日1月4日(土)より開館しております!
みなさまのお越しをお待ちしております。

20140104-133258.jpg

『和文活字で年賀状』開催しました

2013年12月10日(火) by onsen

12月7日(土)・8日(日)、大人のための活版ワークショップ 第4回『和文活字で年賀状』を開催しました。応募者の中から抽選で、各回4名、計8名の方が参加されました。

まず、参加者のみなさんには事前に原稿を用意していただきました。文字のサイズ、レイアウトは自由、図版印刷OK、色は2色刷りまでOKという、スペシャルな内容です。活字を活かしたデザインの年賀状やオリジナルの絵が入った年賀状など、様々なバリエーションの原稿が揃いました。

まずは原稿にしたがって、版をつくるための材料を集めます。今回は自由度の高い内容のため、インストラクターとマンツーマンで作業を進めます。

■文選

まずは、使う活字を大きさ別に分けて集めます。部首別にずらりと並んでいる漢字のケースから、一文字一文字探します。

■植字

次に、集めてきた活字を原稿どおりにレイアウトします。字間や行間など、見えない余白の部分もクワタやインテルという材料でつくります。

■印刷

版が完成したら、印刷機にセットして校正刷り。誤字脱字の確認、印刷位置や印圧の調整をします。本刷りに入るまでの細かな調整が重要です。

調整が済んだら、ひたすら100枚印刷して完成!

 

準備から片付けまで長時間の作業でしたが、みなさんが熱心に取り組まれたおかげで、素敵な年賀状が完成しました。楽しんでいただければ幸いです。

次回は3月に、今年度最後の講座、第5回『くむ・する 名刺』の開催を予定しています。こちらもぜひご応募ください。どうぞよろしくお願いします。

製本ワークショップ開催!

2013年12月08日(日) by arch

世界のブックデザイン2012-13」がはじまって一週間、
多くの方にご来場いただいています。

今日は、関連イベントとして製本のワークショップを開催しました。
ここ数年、美篶堂(みすずどう)さんに
ご協力をいただき開催しているこの企画、
今回も早々に定員になってしまいました。

初級「アコーディオンアルバム」の完成品

それぞれ、2時間半の長丁場ということでしたが、無事に完成。
作業を通じて、本の構造を理解でき、
よりいっそう展示を楽しめたのではないでしょうか。

来年には関連イベントとして、トークショーも開催します!
みなさまのご参加をお待ちしております。

写植体験

2013年12月07日(土) by printingkoubou

表参道のギャラリーにて、
文字道さん主催、写植体験を行ってきました。
来年2014年は、写真植字発明から90周年だそうです。
活版印刷の後一世を風靡したという写植、
その機械を実際に動かすことができました!

写植機スピカAH

暗箱の中には、ドラムに巻きつけた状態で印画紙がセットしてあります。
写植用の印画紙は、手に入りにくくなっているそうです。

書体によって文字盤を選び

級数ごとのレンズを選び

文字を選び、キーを半押しして固定、強く押すと青い光が…
印字されました!

恐る恐るの体験でしたが、
当時は1時間に2000字程度打つ方もいたそうです。
文字の配列は使用頻度や部首で決まっていますが、
活版印刷での配列とは大分違います。

その後暗室にて現像と定着作業。
写真と同じ仕組みです。

浮かび上がった黒々と美しい文字!
とても貴重な体験でした。

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