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トーマス・ビューイック「ゴールドスミス詩集」
トーマス・ビューイック「ゴールドスミス詩集」  ビューイック(Bewick, Thomas 1753〜1828)は18世紀後半から19世紀前半にイギリスで活躍した有名な木口木版作家です。彼の作品はビネットと呼ばれる書物の扉や章頭飾り等小型挿絵に特徴があり、イギリスの牧歌的な田園風景をち密な線で描いたデッサンが作品の魅力です。そのち密さは木口木版(凸版技法の一種)と呼ばれる独特な印刷技法に起因します。木口すなわち、木材の堅い面を版材として利用するため、彫刻凹版(エングレーヴィング)のような精密な線刻が可能なのです。じっくりとご覧頂きたいのは白線で輪郭を捉えている点で、同じ木版でも浮世絵のような明確な黒線による輪郭とは雰囲気が異なります。代表作『イギリス鳥類図鑑』を開くと、いかにビューイックが自然への畏敬と鋭い観察力の上に作品制作を行っていたかがわかります。また、作者のゴールドスミス(Goldsmith, Oliver 1728〜74)はイギリスの詩人、作家、劇作家で、1760年〜70年にかけて活躍しました。大陸各地を放浪し、生涯貧困に悩みましたが、叙情詩集「旅人」「廃村」など農村を題材にした代表作を残しています。









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