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【コレクション】
コレクション探訪
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印刷博物館には、過去から現在までの長い歴史を彩った数々の印刷資料が展示されています。その中で、1000年以上前に印刷され、その変わらぬ姿を今日に残す貴重な印刷物があります。その名も百万塔陀羅尼。現存する中では、印刷された年代が明確な世界最古の印刷物です。
百万塔陀羅尼は、奈良時代も終わりに近い764年(天平宝字8年)、時の天皇であった孝謙天皇(後に称徳天皇)が国家安泰を願い、延命や除災を願う経文「無垢浄光陀羅尼経(むくじょうこうだらにきょう)」を100万枚印刷させ、同時に作らせた木製の三重小塔100万基の中に納めて、法隆寺や東大寺など十大寺に分置したものです。この国家事業は、「続日本紀(しょくにほんぎ)」に記録されており、そこには、770年(神護景雲4年)の完成まで5年8ヵ月を費やし、157名の技術者が関わったと記されています。
百万塔陀羅尼は、根本(こんぽん)、相輪(そうりん)、六度(りくど)、自心印(じしんいん)の四種類があり、その印刷方法については、版木に経文を彫って印刷した木版説と、銅板に文字を鋳造して印刷した銅凸版説の二説があり、そのどちらであるかは現在にいたってもわかっていません。当館にて展示中のものは相輪陀羅尼(そうりんだらに)です。
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