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【コレクション】
コレクション探訪
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鋳造活字の材料は鉛を主とした金属であり、熱を用いて溶かす為に、作業環境はけっして好ましいものではありませんでした。また、活字は、その保管のために広い場所を必要としました。
写真技術を応用した写真植字機。森澤信夫と石井茂吉の発明は、鋳造活字の環境と保管問題を解決し、凸版から平版へという製版技術の流れにも乗って、印刷の現場から活字をへらしたばかりか、印刷の効率化と、デザイン表現の自由度をももたらしました。
活版印刷では分業化されていた、活字を拾う「文選」と、並べる「植字」の作業が同時に座ったままで可能になり、新しい書体づくりの容易さは、書体デザイナーという職種を成立させて次々に書体のバリエーションを広げていったのです。また、グラフィックデザイナーの仕事に生かされることによって、さらに大きな実を結びました。
もしも、写真植字がなかったならば、これほどスムーズにDTPに代表されるデジタル技術に移行することはなかったでしょう。結果として写真植字は、デジタル技術の前段階を受け持ったのです。
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