館長メッセージ

2007年4月7日

博物館は美人ポスターで花ざかり!

明治時代から大正をへて、昭和のとば口ころまで、日本ではポスターが全盛期をむかえました。石版画や写真製版によって、色彩の美しい大版のポスターが、生みだされたのです。ビールや清酒、薬品や化粧品、菓子や飲料など、大衆消費物資が、広告ポスターのうえに登場しました。

もちろん、その主役は当代えりぬきの美人たちでした。女優さんやモデルさんたち。もともと美しかったわけですから、印刷技術によって、さらに磨きがかかります。ポスター制作の秘密をとおして、絶世の美女のつくりかたを、解きあかします。

「美人のつくりかた」展へどうぞ。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。