館長メッセージ

2008年4月19日

「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」展へ

いまから半世紀の昔のグラフィックです。そのころ少年・少女だった人にとっては、懐かしさいっぱいというところでしょうか。そのあとに生まれた人にとっては、こんなしゃれたデザインがあったのかと、驚きの的となるでしょうか。

レトロモダン。1950年代グラフィックを見る視角は、いろいろとあるでしょう。それにしても「もはや戦後ではない」といわれた時代に、デザイナーたちの力が全開にむかいました。ポスター、広告、書籍、包装など、広い舞台が用意されたからです。

日本人の生活空間に革新がおとずれました。自信がよみがえったのでしょう。国のすみずみに、そして海外にも向けて、グラフィック・デザインが広がるさまを、再現してみました。皆さまのお越しをお待ちしています。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。