館長メッセージ
2009年12月8日
コレクション展ミニ企画展示へどうぞ
印刷博物館の本展示場に、いま「コレクション展」という特別コーナーができています。ちいさな企画展とよんでもいいでしょうか。
博物館がもっている多くの収蔵品のうち、なかなか表で展示する機会がないものを中心として、テーマごとにご覧いただこうという趣旨です。ほぼ3カ月を単位として、リニューアルしていくつもりです。
来年1月17日までは、「華やかな古活字本の世界」という企画です。木版による版画印刷が主流をしめた日本の伝統のなかで、江戸時代の初期に、きわめて水準の高い活字印刷が登場しました。ついうっかりと見逃してしまいそうですが、じつは目を見はらせるような活字印刷があった…。そのことを再発見しようとする試みです。
ぜひとも足をお運びください。その次には、1月19日(火)から「ビジネス文明開化」という展示が始まります。こちらもどうかよろしく。
印刷博物館館長
樺山 紘一
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館長プロフィール
印刷博物館館長
樺山 紘一
1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。