館長メッセージ

2010年7月20日

夏休みの博物館

よく友人から尋ねられます。博物館にも夏休みがあるんでしょう。今年は、どこかに避暑にお出かけですかと。

とんでもない。認識不足もはなはだしいと、立腹。その昔はともかくとして、現在では夏こそ博物館の繁忙期です。休むどころか、自分の夏休みも先送りにして、仕事に懸命です。だから、博物館員は家族サービスもできない…。

印刷博物館は「ICカードのできるまで」展のほかに、盛りだくさんの夏休みイベントを用意しています。

夏休み体験教室:
1.活版印刷体験 コミック「メタルファイト ベイブレード」にセリフを印刷してみよう
2.製本体験 マイノートをつくろう

実験:寒天をつかって印刷しよう

詳しくはこのホームページのそれぞれの記事を参照してください。

学校の夏休みは、家庭や地域のなかで、ふだんはできない勉強や体験をするために、絶好の期間です。かならずや、印刷博物館のイベントで、記憶にのこる夏休みになると思います。館員は、お休み返上でみなさんのご来館をお待ちしています。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。