館長メッセージ

2013年2月6日

印刷のいま-新しくなったコーナーへどうぞ

この度、総合展示が新しくなりました。なかでも大きく変わったのは、出口に近い最後のコーナーです。21世紀、最新の印刷技術の一端をご紹介しています。

おもなポイントは3つあります。第1は「オフセットとグラビア」。図版印刷の表現方法を格段と向上させた2つの技術。よく耳にする言葉ですが、その違いをのぞいてみませんか。

第2は「マイクロブック」。とてつもなく小さい本の印刷です。0.75ミリ角という本に、凸版印刷の技術陣が挑戦しました。ギネス挑戦を、と考えています。

第3は「特殊印刷」。インキや紙を工夫することで、いろいろの印刷ができます。キラキラ光ったり、文字が浮きでたり、香りを出したりといった。

ほかにもいろいろ。どうか楽しみにしてお出かけください。お待ちしています。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。