館長メッセージ

2013年5月24日

グラフィックトライアルの季節

今年も、グラフィックトライアルの季節を迎えました。好評をいただき、今回が8回目となります。

グラフィックと印刷の結びつきを、できるだけ意欲的な方法で確かめようとする試み。今回も、「オフセット」という技法を、ゆるやかな共通点としながら、グラッフィックデザイナーとプリンティングディレクターが、4組のタッグを組んで挑戦します。

「燦」の合言葉のもとで、明晰なものと曖昧のもの、強烈な輝きと澄んだ静寂、その対照のありかたを追求してみました。グラフィックへの愛が、燦々ときらめくなかに、「印刷のいま」をご覧いただけたら幸いです。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。