館長メッセージ

2014年9月10日

もしもの時に備えて

「もしもの時」なんて、そんなに起こらないと、私たちは呑気に構えていたかもしれません。ところが、東日本大震災をはじめとして、水害や竜巻など、実際に自然の猛威に出会ってからというもの、災害時のデザインについて、本気で考える必要を痛感しています。

災害に適切に、有効に立ち向かうためのデザイン、しかも困ったときでも、心に余裕をあたえてくれるようなデザイン。防災グッズ、対応グッズは、いったいどんな条件をかなえればよいのか。この難しいテーマに取りくむために、日本パッケージデザイン協会のデザイナーの力をお借りして、いろいろの提案をこころみてみました。

この展示をご覧いただき、どうかご感想をお聞かせください。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。