館長メッセージ

2016年3月4日

仮想現実の世界!?

印刷という技術は、これまで文章や図像をさまざまな方法で再現・複製してきました。ところが、デジタル技術の展開によって、その表現のやり方も驚くほどに多様になりました。

仮想現実(ヴァーチャル・リアリティ)とよばれる技術手段は、印刷の地平線をずっと遠くまで押しひろげました。その可能性は、まだまだ推測することが難しいほどに大きいようです。

ここでは、いまたどりついた現在の姿をご紹介しようと思っています。この新たな手段に出会って、印刷文化が躍動したり、苦心したりする様子を、好奇心をもってご覧いただければ幸いです。

皆さまのお越しをお待ちしております。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。