館長メッセージ

2016年9月28日

さまざまなパッケージ

パッケージが都市社会や日常生活のなかで果たす役割が、ますます注目を集めるようになってきました。その技術やデザインが、人びとの暮らしと心を豊かにする…、そんな情景を目にするようになって久しいからでしょうか。

印刷というものの地平を拡げてきたパッケージの挑戦に、私たちは敬意を表しながら、今年もこの展覧会を用意しました。関係する3つの団体の企画から、それぞれの受賞作や代表作を選んで展示します。ここには、時代の勢いや独自性を表す、さまざまなデザインと機能の発想があふれているようです。

現代日本のパッケージを直接ご覧いただければと思います。みなさまのお越しをお待ちしております。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。