今年も、「世界のブックデザイン展」の季節がめぐってきました。「世界で最も美しい本コンクール」にくわえ、ドイツ・オランダ・中国・オーストリア・カナダ・日本の6カ国それぞれのコンクール入賞作をとりそろえ、あわせて180点ほどを展示します。例年とひとしく、今年も書籍デザインの現在を雄弁に語る作品ばかりです。

また、折しも日本の造本装幀コンクールが第50回の節目を迎えました。これまでの入賞作品から50点ほどを選りすぐり、足どりを回顧してみました。時代の流れを展望するチャンスになるでしょうか。

書物離れがとりざたされる昨今です。けれども、美しい本はどっこい生きています。わたしたちの暮らしと文化を豊かに彩るブックデザインの数々を、手にとってお楽しみください。みなさまのご来場をお待ちしております。