館長メッセージ

2017年6月30日

テーマは「フュージョン(融合)」です

グラフィックトライアルは、第12回の開催を迎えます。皆さまのご支援をいただいて、ともかくもここまで成長してこられました。

さて今年のトライアルの合言葉は、「フュージョン(融合)」。あらたまった気持ちで、印刷表現における融合発想をためしてみました。版とインキと紙のフュージョン、そして知恵と技の融合。そのために4人の多彩なクリエーターにお願いしました。大先達から国際舞台で活躍の先鋭、そして中堅の異色のグラフィックデザイナーまで。そこでも、ユニークな融合が実現できるでしょうか。

オフセット印刷技術と印刷加工技術の組み合わせが、これだけの多次元にわたる可能性を開発できることを、私たちはあらためて認識させられるように思えます。トライアルの成果をぜひご覧下さい。皆様のお越しをお待ちしております。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。