館長メッセージ

2017年9月22日

パッケージの新しいトレンド

パッケージは、もとはといえば製品・商品を運搬したり、保全したりするための地味な外装具のことでした。ところが、そのパッケージが、材質としてもデザインとしても、重要な役割をはたすようになってきました。わたしたちの社会や家庭において、重たい存在感をしめすようになって。たとえば、居間でも、台所でも、職場でも、パッケージはたいへんな光彩を放っています。

ここP&Pギャラリーで、「日本パッケージデザイン大賞2017」、「ジャパンパッケージコンペティション」、「日本パッケージングコンテスト」の3大コンテスト(コンペティション)の受賞・代表作品を展示します。そこには、パッケージというものの新しいトレンドや発想が、きらびやかに表現されているようにみえます。時代の変化が手にとるように明白だと思われます。

現代を映しだすパッケージをぜひご覧いただき、ご感想をお寄せください。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。