館長メッセージ

2018年6月8日

「グラフィックトライアル2018 -Passion-」へどうぞ

今年もグラフィックトライアルの季節がやってきました。最前線をゆくクリエーターと、凸版印刷の技術者とが協力して、あらたな印刷表現に挑戦するこの企画。13回目を迎えました。

今回は、イラストレーターとして表現世界をリードしてこられた長老・宇野亞喜良氏と、タイにあっておなじくグラフィックデザインのユニークな表現を開拓してこられたサンティ・ロウラチャウィ氏、そして新進の日本人デザイナー・八木義博氏と鈴木晴之氏。あわせて4人の方がたにご登場いただきます。表現にたいする激しいパッション(情熱)と、それを受けとめるプリンティングディレクターの巧妙な技術力。その掛け合いをご堪能いただければ幸いです。

それぞれ5枚のB1ポスターのうえで展開される表現の実験のなかに、印刷の未来の可能性が察知できるにちがいないと、確信しています。どうかじっくりとご覧ください。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。