館長メッセージ

2019年12月13日

「世界のブックデザイン2018-19」美しい本の現在です

今年も、ブックデザイン展の季節となりました。P&Pギャラリーで「世界のブックデザイン2018-19」を開催しています。厳寒の候ですが、しかしそれは書物に親しむには、もってこいのシーズンでもあります。美しい本のページを開く、その快感を今年も、精一杯、楽しむことにしたいものです。

今回の展覧会では、「世界で最も美しい本コンクール」(2019年3月、ライプツィヒ)の入選作品および出品国である、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国の7カ国からの、約170点の書籍が展示されます。なかでも、出品国のオーストリアと日本は国交樹立150周年にあたり、意義深いものがあります。

印刷博物館まで足をお運びいただき、美しい本の現在をお楽しみいただければ幸いです。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。