コレクション

『モーツァルトの作品に関する目録』

収蔵品

1805年制作/サイズ:265×181mm(横×縦)

資料番号:58721

本書は、18世紀を代表する作曲家、演奏家モーツァルトの手稿をもとに、初めて石版印刷で印刷した楽譜の目録です。モーツァルトは偶然にも死ぬ前年の1790年に、本書を印刷したオッフェンバッハのヨハン・アンドレ印刷所に立ち寄り、ヨハン・アントン・アンドレと会っていました。
モーツァルトが早すぎる死を遂げた後、アントレ・アンドレは、未亡人コンスタンツェが所有する夫の手稿をすべて買い取る契約を結びます。コンスタンツェは、アントン・アンドレに早急に印刷することを求めましたが、なかなか出版されないので、自ら手書きで写し取った別のコピーを他の楽譜出版社に渡し、先に出版させたほどでした。彼は、出版が遅れた理由として、450枚のうち250枚もの制作年不明な楽譜を整理するのがかなり大変だったことを挙げています。しかし、その裏では、石版印刷のフランチャイズ化を急ぐあまり、その利権争いに巻き込まれていた事実もあります。
そのような状況下で出版された本書には、モーツァルトが亡くなる数週間前の1791年11月15日までの楽曲が収められています。