コレクション
《魔笛》 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
収蔵品
1805年制作/サイズ:345×255×20mm(横×縦×厚み)
資料番号:59055
亡くなる1791年にモーツァルトが完成させたオペラが《魔笛》(作品番号K.620)。本資料はもっとも古い《魔笛》印刷楽譜とされています。当時、オペラがもっとも社会的名声と報酬をえる手段であることをしっていたモーツァルトは、生涯に約20のオペラを作曲しました。なかでも《魔笛》は現在もモーツァルトのオペラで一番の人気をほこります。フリーメイソンの思想に影響をうけ、主人公タミーノがイシス(エジプト神話の女神)信仰を許されるまでの試練を描きます。フリーメイソンとは自由、平等、友愛をかかげる世界規模の結社でモーツァルトも会員でした。《魔笛》がフリーメイソンの参入儀礼をあらわしたオペラであることは今日よくしられ、フリーメイソンの歴史とその道徳的理念を象徴するドラマのように構成されています。崇高であると同時に猥雑である台本はストーリー性に欠けるところがありますが、美しいメロディと心をとらえるリズムにより、モーツァルトは珠玉のオペラを完成させています。ウィーンの中心地にあるグラーベン化学印刷所で発行、石版で印刷されています。