館長メッセージ

2008年7月7日

「総合展」と「企画展」

いつも印刷博物館のホームページをお訪ねいただき、ありがとうございます。実際に博物館に足を運んでくださったことでしょうか。「まだ」の方は、ぜひともおこしください。

どこの博物館でも事情は同じですが、当館でも2種類の展示をおこなっています。常設展と特別展です。前者は、わたしたちは「総合展」とよんでいますが、コレクションのうちから、主だったものを広く展示する機会です。後者は、「企画展」ともいいますが、特定のテーマをめぐる企画のもとで、他館のコレクションもふくめて展示するもの。

できれば、展示場も2種類が別々にあればいいのですが、なかなか、そうはいきません。展示室のやりくりをします。当館では企画展があるときには、総合展は半分ほどに絞って、ご覧いただきます。そんなわけで、その時どきで、全体の仕組みがちがうことになります。

しかももっと複雑なことに、企画展の展示準備や総合展の模様替えのため、それぞれに最小限のお休みをいただくことになります。休室日ができてしまうのです。せっかくお出でいただいたのに、展示室が閉まっていたなどという失礼なことにもなりかねません。どうか、もしお越しいただけるのであれば、あらかじめホームページかお電話でご確認くだされば幸いです。ご訪問をお待ちしています。

印刷博物館館長

樺山 紘一

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館長プロフィール

印刷博物館館長

樺山 紘一

1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了後、1969年から京都大学人文科学研究所助手。1976年から東京大学文学部助教授、のち同教授。2001年から国立西洋美術館長。2005年から印刷博物館館長、現職。専門は、西洋中世史、西洋文化史。おもな著作に『異境の発見』、『地中海、人と町の肖像』、『ルネサンスと地中海』、『歴史のなかのからだ』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』、『ヨーロッパ近代文明の曙 描かれたオランダ黄金世紀』など。