常設展

常設展

印刷博物館では、印刷をテーマとしたさまざまな展示を行っています。なかでも常設展は、書物や活字、機械を中心とする当館所蔵資料の公開に加え、古来印刷が築いた歴史や文化、技術を体系的に捉え、文明史的なスケールで迫るものです。

  • 印刷の日本史

    印刷は古来日本の社会と文化にさまざまなかたちで影響をおよぼしてきました。政治、宗教、娯楽、教育、報道──日本の歴史をひもとけば、印刷の力が各所に作用していることが見て取れます。この展示では印刷が深く関わった出来事を中心に、わが国における印刷の形成・発展の歴史を当館所蔵の資料とともに読み解きます。

  • 印刷の世界史

    紙、インキ(墨)、版、圧(印刷機)──これらを駆使することで原理的にはいくらでも複製が可能とされる印刷は、ひとたび発明されるや否や、瞬く間に世界各地に広まりました。この展示では洋の東西を問わず、最初期の印刷から現代の情報技術に至るまでの歩みを、社会の変化とともに年表でたどります。

  • 印刷×技術

    印刷の歴史は技術革新の歴史でもあります。複製技術としての印刷はその発明以来、不断の試行錯誤によって、飛躍的な発展と多様化を実現してきました。ここでの共通の特徴は、「版」の存在です。版は凸、凹、平、孔に大別されますが、それぞれの材質や製版方法について紹介します。※企画展開催時は印刷×技術は展示いたしません。

  • 印刷工房

    印刷工房は活版印刷を中心としたワークショップを通じて、来館者に印刷の魅力を伝える参加型展示スペースです。また、ここでは博物館の社会的意義に則り、専属のスタッフによる活字や印刷機の収集・保存、印刷の歴史・技術の調査研究、印刷文化の教育普及といった活動にも力を入れています。あわせて機械の展示や欧文書体のアーカイブを年表などで紹介しています。

画像奥に位置する印刷の世界史の展示資料のキャプションでは、同時代・テーマの日本史展示を付記し、日本史と世界史を相対的にとらえられるようにしています。

印刷×技術のステージ展示では、4つの版式と2つの製版方法を掛け合わせることで可能な印刷表現を比較いただけます。

印刷の日本史は古代・中世(オレンジ)、近世(青)、近代(赤)、現代(緑)と4つの時代区分に分け、それぞれにテーマカラーを設けており、どのあたりの時代を見ているかがわかります。

印刷の日本史では、壁面にテーマにまつわる時代背景や印刷技術を解説、テーブルには展示資料と資料解説を付記しています。

印刷の日本史のスタートです。日本の印刷は奈良時代に始まりました。

江戸時代の代表的な印刷物である浮世絵版画を紹介。人気のある題材や工程も解説しています。

技術に関する内容は映像解説やグラフィックでわかり易く紹介しています。

明治時代にはお雇い外国人によって新しい技術が伝えられました。

印刷の日本史のコラムでは時代を横断する印刷文化史を彩る特異点として紹介しています。※企画展開催時は展示いたしません。

消費社会の発達により、広告・宣伝が活発になると新たな技術が用いられ、ポスターが多数つくられました。

印刷×技術のコーナーでは、実際に使用されていた機械もいくつか展示しています。

印刷×技術の壁面展示では、印刷の基本からDTPとデジタル印刷までを網羅的に紹介しています。

印刷×技術では、版を作る際に使う道具や版そのものを多数展示しています。

展示室の入口のサインは収蔵品画像を格子状に並べ、コラージュして印刷文化の成り立ちと拡がりを表現しています。