館長メッセージ

2021年12月20日

「世界のブックデザイン2020-21」がはじまりました

「世界のブックデザイン2020-21」展を開催いたします。P&Pギャラリーでの開催が14回目となる今回は、「世界で最も美しい本2021コンクール」受賞図書をはじめ、第54回造本装幀コンクール、ドイツ、中国、オランダ、スイス各国で開催されたコンクールの受賞図書約130点をご紹介いたします。

コロナ禍において、昨年から今年にかけて様々なコンクールが中止や延期、オンラインでの審査等、変則的な開催を余儀なくされました。そうしたなか世界中のブックデザインコンクールに関わる人たちの尽力で、今回の「世界で最も美しい本コンクール」には、例年どおり約30の国と地域からの参加・応募がありました。それぞれの国では、開催のために、審査や公開については様々な工夫がなされました。例えば、受賞作品の公開にあたっては、Web上でのコンテンツを拡充させたり、受賞作のみならず応募作品まですべてを掲載した印刷物を配布するなど、これまでにない工夫でこの困難を乗り越えています。
本展でも新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から変則的な展示方法となっておりますが、この1年間に選び出された素晴らしいブックデザインをぜひご堪能いただければ幸いです。

最後になりましたが、コンクール主催者をはじめとし、ご協力いただきました方々にこの場を借りて深くお礼申し上げます。

印刷博物館館長

金子 眞吾

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館長プロフィール

印刷博物館館長

金子 眞吾(かねこ しんご)

1950年生まれ。1973年4月凸版印刷株式会社入社。2010年6月代表取締役社長を経て、2019年6月より代表取締役会長。2021年10月から印刷博物館館長、現職。