コレクション

『禽獣魚介蟲図譜』

収蔵品

1660年制作/サイズ:384×261×64mm(横×縦×厚み)

資料番号:27121

江戸後期、我々は遠い異国の生物についての知識を、飛躍的に深めることができました。そのきっかけとなったのが、「禽獣魚介蟲図譜」(1606年アムステルダム刊)という、オランダ人が持ち込んだ一冊の図鑑でした。
四代将軍徳川家綱へ献上されたこの図鑑には、動物や鳥、魚、昆虫などの形態が、銅版を用いた克明な挿絵で紹介されています。本書は、その後しばらく人の目に触れることはありませんでしたが、後年になって八代将軍徳川吉宗は、その精緻な挿絵に驚き、当時の知識人たちに公開したといわれています。
そうしたことから本書は、西洋の学術を研究する学問・蘭学を生みだす契機となった書物といえるでしょう。