コレクション

〈東京大正博覧会〉

収蔵品

1913年(大正2年)~1914年(大正3年)制作/サイズ:780×1050mm(横×縦)

資料番号:33222

東京大正博覧会は、大正天皇即位の奉祝と大正時代の幕開けを告げ、大正3(1914)年3月20日-7月31日まで、東京上野公園、不忍池畔、青山練兵場、芝浦を会場として開催されました。
4カ月間で延べ746万3400人が訪れたこの博覧会では、例えばケーブルカーや日本初のエスカレーターといった新技術によるさまざまなものが登場、また、巨大な噴水塔やインド聖僧のミイラなどが公開されました。
ポスターの画面左上には第二会場が俯瞰して描かれ、そこには不忍池を渡るケーブルカーや巨大な噴水塔を見ることができます。
手前に人物と商品を配し、奧側に自慢の建造物を描く方法は、当時の美人画ポスターの描き方の一つで、百貨店やビールの広告などでも新社屋や近代的な工場が描かれるなど、広く使われました。リトグラフ20度刷り以上(想定)によるポスターです。石版上に描画で原版をつくり、これを転写し、刷版には当時の最新技術であったアルミ版を用いています。