コレクション

ダヴス・プレス『欽定訳聖書』

収蔵品

1903年制作/サイズ:338×236×32mm(横×縦×厚み)

資料番号:34979

19世紀末、英国を中心に質の高い芸術作品をつくり出そうと、ウイリアム・モリスが中心となりアーツ・アンド・クラフツ運動が起こりました。この運動は印刷の世界にも影響を及ぼし、大量生産ではない私家版印刷所が多く開設されました。1891年にケルムスコット・プレスが立ち上がり、その後1900年にはダヴス・プレスが活動を開始しました。
装幀家のT・J・コブデン=サンダーソンとエマリー・ウォーカーが手掛けた書籍づくりは、良質な用紙とインキ、美しい活字書体の開発と運用、余分な装飾を排除した単純明快なレイアウトで仕上げられているのが特徴です。そして1903年にこの聖書が印刷されました。
冒頭の文章の文字は、書体デザイナーとして有名なエドワード・ジョンストンの手によるものです。この『欽定英訳聖書』は、ケルムスコット・プレスの『チョーサー著作集』、アシェンデン・プレスの『ダンテ著作集』とともに、世界の三大美書とも言われるほど、美しいデザイン、書体、印刷、製本が備わった書物です。