コレクション
ブレイズ・パスカル『瞑想録(パンセ)』
収蔵品
1670年制作/サイズ:100×162×30mm(横×縦×厚み)
資料番号:79762
晩年に執筆した断片(メモ)を、パスカルの死後に友人たちが編集・出版した遺稿集。宗教のほか、哲学、道徳、政治、言語などをあつかっています。聖書にある神の本質は愛であり、真の価値を理解することが神に近づく第一歩と説きます。1662年に亡くなったときは約900の断片が数十の束にまとめられていただけで書物の体裁になっていませんでした。編集をになった友人たちはフランスの出版状況をかんがみ、道徳的な信仰書の体裁に原稿をならべ初版を出版しました。有名な「人間は一本の葦に過ぎない。自然のなかでも一番弱い。だが、それは考える葦である」は第23章〈人間の偉大さ〉に書かれています。知識の限界を知ることの例えで、宇宙の果ても極微の世界も、人間の能力で把握できるものではありません。人間は最大と最小の中間に漂っているだけの、一吹きの風にも倒されてしまうほどのはかない存在です。思考の本質は、死にむかう存在としての自分の位置を正しくしることである、とパスカルはのべているのです。