コレクション

「文部省教育版画」

収蔵品

明治期制作/サイズ:368×253mm(横×縦)

資料番号:21049

近代国家を築き上げるために、明治新政府は、さまざまな政策を実施しました。教育制度の充実もその一つで、明治4(1871)年に文部省が設置され、その後教科書が編集・発行されることとなりました。その文部省が、教育の充実を図るために発行したのは教科書だけではありませんでした。小学校入学前の幼児の家庭教育を助けることを目的に、明治6(1873)年には、教育用版画も発行しています。
この教育用版画は、多色摺り木版画で、その種類としては、「衣喰住之内家職幼絵解之図」、「農林養蚕図」、「教訓道徳図」、「西洋機械発明家図」、「数理図」、「組立図」などさまざまありました。その一つ「西洋機械発明家図」は、西洋偉人による発明の功績を、図と解説によって教示したもので、蒸気機関を発明したジェームズ・ワットなどの人物が取り上げられています。また「数理図」では、木挺(てこ)や滑車、輪軸、螺旋、浮力などの原理が図解されています。例えば「木挺」では、その原理について、天秤やはさみ、シーソー遊びなどを図として描き、わかりやすく解説されていることが、ここに紹介する資料からうかがい知ることができます。