コレクション

ベンジャミン・フランクリン『ペンシルバニア・ガゼット』

収蔵品

1748年制作/サイズ:383×255mm(横×縦)

資料番号:24885

この印刷物は、1748年10月6日にまだ独立する前のアメリカ・ペンシルバニアで発行された新聞です。印刷したのはベンジャミン・フランクリン。フランクリンと言えば凧を使って稲妻の正体が電気だと証明した科学者であり、または政治家としてアメリカ合衆国の独立宣言の起草者の1人でもあるという様々な分野で活躍した有名人です。しかし彼は、12歳の時より兄の印刷業を手伝っていた印刷人でもありました。1723年には自分の印刷所をフィラデルフィアで開設して、1728年に創刊されたばかりの新聞を1729年に買収し、『ペンシルバニア・ガゼット』紙とタイトルを変えて発行しました。これはアメリカで初めてのタブロイド判の新聞となり、当時アメリカでもっとも注目される新聞と言われるまでになりました。
フランクリンは1724年にロンドンに印刷の修行に行き、そこでウィリアム・カズロンという人物が作った活字に出会います。彼はこの書体が好きになりこの新聞もカズロン書体で印刷されています。その後1750年代にイギリスではジョン・バスカービルという印刷人がそれまでのローマン体とは違う洗練されたローマン体を開発します。本国イギリスでは不評であったその書体もフランクリンは気に入って、自身でもバスカービル活字を購入してそのすばらしさを訴えました。歴史書や伝記で有名なフランクリンは、意外にも大の活字好きな印刷人であったのです。