コレクション

『有毒草木図説』

収蔵品

1827(文政10)年制作/サイズ:195×279×12mm(横×縦×厚み)

資料番号:26969、26970

尾張藩士で本草学者の清原重巨(きよはらしげたか)が著した、有毒植物についてまとめた図説です。『草木性譜』と共に1827(文政10)年に刊行されました。
『本草綱目』をはじめとした古今東西の書物を参照し、当時毒性があるとされていた植物の名称や性質を紹介。植物の毒に関する情報がわかりやすくまとめられています。植物の精緻な写生図と説明は、浮世絵師・沼田月斎(げっさい)や本草学者・水谷豊文などの尾張藩士が手掛けました。
本草学とは、薬用となる植物や鉱物、動物の形態や効能などを研究する学問です。中国発祥で日本では江戸時代に全盛期を迎えました。当時、尾張は江戸や京都と並び本草学が盛んな地域でした。その尾張の地の本草学研究を牽引したのが甞百社(しょうひゃくしゃ)というグループです。水谷豊文はこのグループの中心的な役割を果たした一人で、熱田に来たシーボルトとも伊藤圭介らと共に会見しました。
版元は尾張・菱屋藤兵衛、大坂・河内屋源七郎です。木版で刷られており、彫りを中村屋次助、摺りを中島九兵衛が手掛けており、両者共に尾張の職人です。当館所蔵の本書の色づかいは、手彩色と思われます。