コレクション

雲州本『延喜式』

収蔵品

1828年(文政11年)制作/サイズ:288×203×11mm(横×縦×厚み)

資料番号:74842~74902

雲州本『延喜式』は出雲国松江藩第八代藩主・松平斉恒が、『群書類従』の編纂者として有名な塙保己一に校訂を命じ、文政11(1828)年に刊行されました。延喜式五十巻・五十冊と考異七巻・八冊、附録三巻・三冊の合計六十巻・六十一冊から構成されています。この雲州本以外の版本で江戸時代に流布していたものでは、慶安本、明暦本や享保本などがあります。
塙保己一は校訂を命じられますが、文政4(1821)年に亡くなります。更に翌年には斉恒自身が亡くなってしまいますが、その遺志と事業は絶えることなく、松江藩藩士の藍川慎が校訂を引き継ぎ、松平斉恒の子、松江藩第九代藩主・松平斉貴も父の遺志を継いで遂に完成させ、刊行に至りました。
格式は律令を補完する法令集で、延喜格式は、弘仁格式・貞観格式と共に三代格式の1つにあたり、平安時代に醍醐天皇が編纂を命じました。
松平斉恒は出雲国松江藩第七代藩主・松平治郷の長男として生まれました。父は茶、祖父宗衍は書、叔父の衍親は俳諧(雪川の号で有名)と、親族にはそれぞれの道に長けているものが多く、斉恒自身も俳諧や書にも長けていました。
写真は各国ごとの都へのみつぎものの菓子がまとめられた箇所で、甘子といった果実などが記されています。