コレクション
彩紋彫刻機
収蔵品
サイズ:1290×980×1450mm(横×縦×厚み)
資料番号:33324
彩紋彫刻機は株券、債権、紙幣などの有価証券類の彩紋の原版彫刻に使用された機械です。彩紋とは波状線や弧などを組み合わせた、精密な幾何学模様のことをいいます。この機械は歯車を組み合わせることによって原版を置いた盤の回転が変わり、さまざまなレース模様を彫刻することができます。
彫刻機械はエドアルド・キヨッソーネら、お雇い外国人によって明治初期に日本にもたらされました。アメリカ製もしくはドイツ製の機械が多く、アメリカ系のものはジオメトリカルレースマシン、ドイツ系のものはギリョーシマシンとも呼ばれます。独特の細かな彫刻は、有価証券類の偽造防止に役立つものとして多用されました。本機はアメリカのチャップマン社製で、昭和前半のものと思われます。