コレクション
写真植字機LEONMAX ZOOM1
展示中
サイズ:1250×900×1350mm(横×縦×厚み)
資料番号:53041
リョービにて開発された、最後の手動写真植字機で、その名にズームとある通り、ズームレンズが採用されています。
写真植字機とは、文字盤に配置された文字を投影して撮影し、印刷の原稿となる文字の印画紙を製作するもので、文字の大きさは撮影時のレンズによって変わります。つまり、1本のレンズで一つのサイズの文字をつくることができ、通常は写真植字機には何本ものレンズをそなえています。文字サイズによってレンズを選択し印字をしていきますが、それまでの写真植字機では、文字サイズは最大でも24種類といくつかの拡大レンズでの調整のみでした。これに対して、本資料では、主レンズにズームレンズを採用し、ズームレンズ一つで、7級から100級まで1級ごとに94種類の文字サイズを自由に作り出せるというものでした。
リョービは、写真植字機としては、写研、モリサワに続いて、最後に参入したメーカーでした。新規ユーザーの獲得をめざして、既存メーカーにない新しい発想で設計をおこなっていました。