コレクション

『書窓 11』第2巻5号

展示中

1936年(昭和11年)制作/サイズ:160×230×12mm(横×縦×厚み)

資料番号:56951

『書窓』は、志茂太郎が主宰する出版社アオイ書房より発行された雑誌で、1935(昭和10)年に創刊しました。編集および装丁には恩地孝四郎があたり、執筆には北原白秋、武井武雄、初山滋など錚々たるメンバーが名を連ねました。会員組織による限定頒布で、限定700部。ビブリオマニア、すなわち書を愛する会員に向けた内容で、装本、印刷に関する特集も多く組まれました。
この号は、1936(昭和11)年発行で、石井茂吉による写真植字に関する記事「写真植字機─光線のタイプライター─」が所収されています。基本的な構造の解説のほか、映画で採用された字幕体も含めた書体見本、平体、長体、斜体といった文字の変形見本も掲載されました。
志茂太郎は、1932(昭和7)年の第4回発明博覧会に出品された写真植字機に感銘を受け、1936年に1台買い入れ、アオイ書房で活用しました。以降の『書窓』は当時はまだそれほど普及していなかった写真植字機を利用し、オフセット印刷によって印刷されており、新しい書籍のあり方を志向しました。