コレクション

リーネルマシン

収蔵品

サイズ:560×1000×500mm(横×縦×厚み)

資料番号:72920

お札や切手、株券や債券などの証券印刷物は、精細な文様で描かれ、偽造を防止するためにさまざまな印刷技法が盛り込まれています。版は主に彫刻凹版が使われており、彫刻には手彫りだけでなく機械彫刻も多用されます。波線や弧線を組み合わせた複雑な幾何学模様の彩紋や細かなピッチで引かれた平行線は機械彫刻によるものです。この機械はその平行線を彫刻するためのもので、平行線彫刻機、筋引き機とも呼ばれます。凹版のほかに石版の彫刻にも使用されていました。
台の上の平行なレールに棒を渡してあり、その棒にはダイヤモンドの彫刻針が取り付けてあります。棒をレール上で左右にすべらせ、彫刻針の位置を前後に動かし調節することで平行線を引け、その間隔は100分の1ミリメートルまで調節可能です。