コレクション
『西洋度量考』
収蔵品
1855年(安政2年)制作/サイズ:180×256×9mm(横×縦×厚み)
資料番号:74613
本書の編著者である青山幸哉(ゆきしげ)は、美濃国郡上藩第6代藩主です。幸哉は丹波篠山(ささやま)藩の藩主青山忠裕(ただやす)の子として生まれ、郡上城主青山幸礼(ゆきのり)の養子となりました。幸哉は江戸幕府の奏者番、寺社奉行を務め、藩財政の再建に取り組んだ一方で、医師の足立栄建(宇田川榕庵の弟)から蘭学を学びました。
幸哉は、志筑忠雄稿・馬場佐十郎補修の文献や宇田川榕庵稿『西洋度量考』などを参考にして、本書を編集したと考えられています。例言には、「尺度量衡ハ天文地理ノ測算ヨリ兵学砲術ヲ始メ算法医方其他百般ノ工技商買交易ノ途ニ至ルマデ」根源としないものはないこと、1798年にフランス、スペイン、オランダ、イタリア、デンマークなどの学者が集まり、新制の度量衡を発議し制定したことなどが記されています。
本文の表記には二つの特徴があります。一つは各単語がアルファベット順に記載されていること、二つ目は銭貨を度量に関係するものと捉え、各単語の冒頭、欄外に「度」「量」「貨」「数」の符号が付けられていることです。当時の類書の中では新規性があり、木版印刷による版本として広く流布したと思われます。